受験は親も成長する。「手を出し過ぎず」サポート役に

受験は親も成長する。「手を出し過ぎず」サポート役に

この春から娘は高校3年生、ついに受験生です。しかし、バレーボール部のキャプテンということもあり、朝から監督や部員たちと連絡を取り合い、帰りも夜遅く、最近娘が勉強机に向っている姿は見ていません。この毎日は夏の大会が終わるまで続きます。

先日、娘に思わず「1学期の中間試験は大事ですけど~」と言ってしまった私。すると「わかっとるわ。当たり前のこと言わんといて」と。娘は大人の階段を上っているようで、私が言う事は大体無視。干渉すればするほど離れていってしまいます。

そんな受験生の娘と、どう付き合っていくか。そのヒントは5年前の息子の受験にあると考えています。


「手を出し過ぎた」5年前

実は、その息子の大学受験では、親としての反省があります。主には、うるさく言い過ぎたり、先回りし過ぎたりしたことと言えます。

photo AC

例えば、「ゲームやっている場合じゃない」「そんなんで受かるわけないよね」と、自分の物差しで息子を他人と比較してしまうような発言をしてしまったり、塾の講座を先に勧めたり、受験スケジュールを立てたり、忘れ物しないよう全て揃えてあげたり。とにかく失敗しないよう、親が手を出し過ぎた結果、いつの間にか私の言葉に耳を傾けなくなってしまいました。

その一方で、息子は優しい性格のため、母親の期待を無視できず、受験をどう乗り越えるか自分で考えることもできず、失敗することを恐れて全てにおいて消極的になってしまったと思われます。

自分の力を発揮できず、挑戦をしないまま、受験を終えることとなってしまいました。

愚痴を聞くくらいの距離感に

私に足りなかったもの、それは子どもを信用するということでした。子どもは知らない間に大人になっています。1人の大人として接すると、自分は認められていると感じ想像以上の力を発揮したりするでしょう。

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どうしても伝えたいことがある時は、子どもの機嫌が良い時、気持ちに余裕がある時に言うようにしています。娘は、有名店のチョコレートケーキやアイスクリームでテンションが上がるようで、一緒に食べながらさりげなく話すと以外と聴いてくれます。

5年前の経験を活かし、娘の受験期は一歩引いて見守るぐらい、愚痴を聞いてあげるぐらいの距離感で接していこうと思っています。

親も成長する機会

娘からは先日、部活がない月曜日に塾に行かせて欲しいとお願いがありました。体育大学を志望しているので、専門の塾に4月から週1回通い始めています。塾の次のお願いが何なのか、サポート役として楽しみにしています。

受験は結果も大事ですが、それ以上にこの経験で得られる信頼感、達成感は貴重なもの。子どもだけでなく、親も成長する絶好の機会になります。

娘の受験シーズンはまだ始まったばかりですが、失敗を恐れず子どもを信じて親はできる限りのサポートをする心構えで臨みたいと思います。


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