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少人数学級は不要。授業はYoutubeにストックすれば良い

密を回避できて、生徒1人1人にきめ細かい指導ができる「少人数学級」。菅政権が誕生してからその議論は加速していますが、その大きなハードルは教員の確保です。クラス数が増えた分、どうやって先生を補充するのか、明確な方針はないようです…。

教員の採用を増やすことのデメリットとして、試験の競争率が下がり、教員の質が下がるなどと言われますが、問題は別にあると思います。

今回は、少人数学級よりも、密を避けることができ、教員を大幅増加させる必要もなく、なおかつ学習効果も期待できる方法を提案したいと思います。

この記事の書き手


授業は学校専用のYoutubeに

生徒も教員も、お互い相性があります。評判のいい先生でも、すべての生徒に完璧な授業をすることはできません。当然ながら、えこひいきも存在します。そういうリスクがありながら、1年間1人の先生が担当することはかなり危険です。

そこで提案したいのは、授業を動画で撮り、全生徒が全授業にアクセスできるようにすること。学校専用のYoutubeアカウントにアップロードするのでも良いし、放課後に空き教室で視聴時間を設けるでも良いと思います。

風邪で休んだ時も、法事で忌引きしたときも、なんなら夏休みに復習したいときにも、いつでもアクセスできます。学校でも見られれば、ネット環境の無い子も格差に泣くことはありません。動画と対面で分ければ、ソーシャルディスタンス問題も解決します。

8万人教員増、必要ない

自民党の教育再生実行本部は、文科大臣に「30人学級」の実行を求めています。実際コロナ対策にはそこそこ効果があるだろうし、30人クラスの実現も出来ればいいと思います。ですが、動画への自由なアクセスを実現できれば、20人は授業を受けて、20人は動画視聴、なんていうこともでき、密は確実に減ります。

文科省は試算を出していて、現状で30人学級を実現するには8~9万人の教員を増やす必要があるということです。
しかしそれも、どの先生の授業にもいつでもアクセスできる環境になれば、教員が足りない…という悩みは消えます。少なくとも大幅に増やす必要性はなくなります。

課題は、評価の偏り

とはいえ、ちょっと怖いのは、A先生の授業ばかり視聴されてB先生は見られない、ということ。
先生の授業を、全生徒が見られる状態になると、ある先生の評価は爆上がり、ある先生は信頼を失うという、評価の偏りが発生する可能性があります。教員のモチベーションにも関係してくるかもしれません。

でも、学校は子どもたちのためのもの。良い先生が評価されるのは、当たり前のことです。

柔軟な授業システムになることで、教員の働き方も大幅に改善されるのではないでしょうか。動画として保存することで、自分の教え方を客観的に見直すこともできます。Youtubeに授業を保存することは、子どもだけでなく教員にとっても良いシステムになると思います。


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「羅針盤」運営者。 経済誌の記者/編集者としても働く20代。子どもや学校の話に高い関心あり。 Twitter @ntsuyuhara