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コミュニケーションはテックで解決する。小学校教育の新たな可能性

入学式が延期されたり、登校時にマスクが必須となるような今の状況を1年前にはとても想像がつきませんでした。娘は公立の小学校に通っていますが、東京を中心とした第2波の影響を受け運動会や授業参観も中止に…。

今回の書き手


娘の様子が連絡ノートでしか分からない

小学校に入ったばかりなのに、連絡ノートでしか娘の様子がわからない。といったアナログな環境に少しやきもきしています。

しばらくの間、行事ごとは体験できないと考えたほうがよいでしょう。

しかし、withコロナ時代は小学校教育をよりよいものに変えていくチャンスでもあると思っています。

今まで受けていた小学校教育が正しかったのか。

伝統的な運動会での組体操や、学習進度の異なる子どもをみんな同じスピードで授業をしていくのは無理があったのではないか。そうした学校制度を見直す良い機会です。

分身ロボットでコミュニケーションスキル育成

巷ではオンライン教育の重要性が叫ばれていますが、そもそも大学受験では教え方の優秀な予備校講師の授業を録画して学習するスタイルはすでに主流。

アフターフォローは必要ではあるものの、それぞれがそれぞれの進度で自宅学習したとしても問題はないように思われます。

むしろ、教室で友達と会話をするなど、人との交流やコミュニケーションの部分をどう解決していくかが、課題になるのではないでしょうか。

私は小学校教育におけるコミュニケーションスキルの育成をテクノロジーが可能にしてくれると思っています。その一つが「ロボット」です。

「Orihime(オリヒメ)」という分身ロボットをご存知でしょうか。

元々は肢体不自由の方などの社会参加などのために作られたロボットですが、コロナウイルスの蔓延で移動が不自由になりつつ今、子どもたちにとってもとても有用なプロダクトと言えます。

Orihime」公式サイトよりキャプチャ

体の動きや喜怒哀楽を読み取り、ロボットが表現してくれるので、その場にいるかのようなコミュニケーションができる。

それぞれのOrihimeを教室に置いておけば、クラスメイトや先生と会話を通じてコミュニケーションを図ることができます。コロナ禍に関係なく、学校に通うのが大変な特別支援学級の子どもや、病気などで入院した生徒のためにもなります。

しかし、体育などの身体的なコミュニケーションは難しいですし、費用が月4万円からと高額であるので、補助金がなければ導入は厳しいなど、壁があることも確かです。

仮想空間を活かす

もう一つの可能性は「VR」です。

VRデバイスさえあれば、先生が案内役となって地域の工場だけでなく世界中の名所を回ることができます。自宅、もしくは教室にいながらにして社会科見学や校外学習が可能となるのです。

さらにVR技術が進化すれば、生徒たちはアバターとなって、仮想空間でコミュニケーションを取ることもできるようになるでしょう。実際に、アバターで出社し、仮想空間で会議など仕事を行う企業もあるので、学校でも取り入れてみることは不可能ではないはずです。

スマホを悪と思わないマインドを持とう

まさにこのwithコロナ時代は、旧態依然として続いてきた日本の教育スタイルを劇的に変えることのできる可能性に満ちあふれています。

そのためにはまず、スマホやタブレットを子どもがいじるということを悪と思わないこと。親の意識が、子どもをよりよい教育環境に導くための第一歩です。

30代男性。
普段はフリーランスライターとして働き、
中2の息子と小1の娘がいる。