スマホは原則預かったほうがいい。体育と部活を除いて

スマホは原則預かったほうがいい。体育と部活を除いて

文部科学省は、中学校でのスマホ持ち込みを認める方針を決めました。
地震や豪雨、不審者出没、そういう時にスマホがあるに越したことはありません。1分1秒を争う事態の時に、スマホはやはり最速の連絡手段です。

ですが扱いには注意が必要です。

スマホは預かって、能動的な時間を増やす

あくまでも、学校では教員が預かるべきだと思っています。いじめや盗難(学校側が無くすこともありそう…)のリスクはやっぱりある。

それに、インスタ、ツイッターを開いてなんとなくスクロールし、ユーチューブを見て休み時間が終わる。そういう受動的な時間が増えると、思考停止します。人としゃべったり本読んだり先生とじゃれあうなど能動的な時間を作るためにも、スマホ預かりはやった方がいい。

学校の教室

また、休み時間にスマホで勉強することが出来るかもしれませんが、”分からないことはググればいい”となるのが怖い。リテラシーもないうちから、検索で済ますクセが付くのは危険です。分からないことが出てきたとき、ああかなこうかなと試行錯誤できないと、まさにAIに代替される人間になってしまいます。

スマホの普及率75%から100%へ

持ち込みを容認するのは、スマホを普及させるため、というのもあります。ただでさえテクノロジー後進国なので、中学生くらいでスマホを持ち、あれこれいじる経験をスタートさせておくのは良いことです。そうしないといつまでたってもネットに弱い大人が再生産されることになるからです。

緊急時用にみんな学校へスマホを持っていく。ならウチも買わないと…。となり、普及率が上がれば、今回のスマホ解禁の意味は大きいです。

ちなみに中学生のスマホ所持率は2019年で75.2%。小学生でも49.8%です。(総務省の調査)。将来のためにも、これを機に、スマホ普及率が100%になってほしいと思います。

総務省よりキャプチャ

加えて最後に、学校にお願いしたいことがあります。

体育と部活ではむしろスマホ使うべき

授業でも休み時間でも、基本的に必要はないという話を進めてきましたが、一つ例外で認められたらいいと思うことがあります。

それは、体育と部活で使用することです。

体育って、運動神経の良い子たちのための時間だと思いませんか?

先生は、だれにでもあてはまるようなアドバイスをするだけ。結局、なんで自分の足が遅いのか、なんでボールを遠くまで投げられないのか、分からない。

部活も同じ。レギュラー外で、3軍にもなれば、隅っこで練習しているから顧問はアドバイスする余裕もない。僕自身の経験です(笑)

上手い子だけ伸び、それ以外はもはや上手くなろうというモチベーションは無くなります。

でも運動の技術は、自分がどんな動きをしてるのか分かると上がります。自分が思っているような動きが出来ないから、ヘタ、なんです。

楽器を弾く

スポーツ以外でも、例えば吹奏楽部。楽器を弾く姿勢やフォームが整えば、疲れにくくなるしレベルはあがる。だから、部活と体育ではスマホの使用を認め、動画で自分のフォームや動きを見ることをトレーニングに取り入れてほしいワケです。

原則中学校でスマホはいらないと思っていますが、生徒の能力を飛躍的に伸ばす道具にもなりうることは間違いありません。スマホで伸ばせることはあるのか、学校現場の方々に考えてほしいところです。

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